腰椎椎間板ヘルニア
(ようついついかんばんヘルニア)

椎間板の髄核がずれて線維輪に亀裂が入り、髄核が押し出されたものを椎間板ヘルニアと呼びます。腰痛や坐骨神経痛が起こり、神経の圧迫が強くなると下肢の力が入りにくくなり、排尿や排便の障害を生じることもあります。MRI検査で椎間板の突出が認められれば、ヘルニアを確認できます。 根本的治療は髄核のずれを戻す体操と姿勢や動作の改善で、髄核が戻ると神経の圧迫がとれて坐骨神経痛も改善します。神経麻痺で足が動かなくなった場合や排尿障害がでてくるような場合には、48時間以内の緊急手術が必要です。

症状
腰痛や坐骨神経痛と言われる足の痛みが起こりますが、腰痛がなく足の痛みだけのときもあります。神経の圧迫が強くなるとマヒが起こり下肢の力が入りにくくなり、排尿や排便の障害を生じることもあります。腰の動きで症状が変化することがあり、一般的には腰を曲げる前屈運動で悪化し、腰を反らす後屈運動で改善するといわれますが、それは症例を時期によって異なり、一概にはいえません。
診断
腰痛や坐骨神経痛があることと、あお向けに寝て膝を伸ばした状態で片方ずつ足を持ち上げていく下肢伸展挙上検査(SLRテスト)では、神経が伸ばされて下肢の痛みを訴えることで診断できますが、SLRテストは全例で陽性となるわけではなく、高齢者では下肢の痛みが誘発されることはあまりありません。レントゲンでは椎間板腔の狭小化がみられることもありますが、明らかな異常が認められないこともあります。MRI検査で椎間板の突出が認められれば、ヘルニアを確認できますが、MRIで椎間板の突出が見られたからといって必ずしも腰痛や坐骨神経痛が出るわけではなく、症状と画像所見が一致しないこともよくあります。
治療
ヘルニアは2~6ヶ月で自然消退することがあります。トリガーポイントブロックや、背骨の硬膜外腔に注射する硬膜外ブロックと仙骨から硬膜外腔に注射する仙骨硬膜外ブロックなどは、いずれも症状を抑えるための対症療法で、痛みが強いときには有効ですが、注射による感染などの副作用が出ることもあるので漫然と繰りかえすべきものではありません。神経根ブロックは、神経根という神経に麻酔剤を注射するもので、治療だけでなく原因部位を特定するための診断にも用いられます。脊柱管を埋め尽くすような巨大ヘルニアで、神経麻痺が進行して足が動かなくなった場合や排尿、排便障害がでてくるような場合には、48時間以内の緊急手術が必要です。保存的治療をおこなっても下肢の痛みが治らない場合や、痛みが強くて日常生活に支障がある場合にも手術をすることがあります。手術では、背中を切って背骨の一部を削り、椎間板を取り除く椎間板切除術がよく行われていますが、最近では小さな傷で手術を行う顕微鏡下椎間板切除術(micro-discectomy: MD)や内視鏡下椎間板切除術(micro-endoscopic discectomy: MED)がおこなわれることもあり、手術の傷が小さく手術翌日から歩行でき、入院は5日から1週間程度です。ヘルニアを直接切除するので、腰痛や坐骨神経痛を改善する効果はありますが、保存的治療で治療した場合よりも再発率が高いことが知られていますので、手術後にきちんとしたリハビリをおこなうことが大切です。
お知らせ
2022/11/27
外部医療機関からのMRI依頼の受付を開始しました。
2022/10/13
業務拡大に伴い看護師・義肢装具士・放射線技師・臨床検査技師(MRI経験者)・理学療法士・作業療法士を募集します。
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2022/09/19
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